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映画三昧 その7 エターナル・サンシャイン(2004年 ミシェル・ゴンドリー) 
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eternal sunshine
Creative Commons License photo credit: late night movie

NHK Hi-Visionで放送された「エターナル・サンシャイン」を観ました。
この映画は初めて観ます。

原題は「Eternal Sunshine of the Spotless Mind(一点の汚れもなき心の永遠の陽光)」といい、映画の中でも紹介されているとおり、アレキサンダー・ポープの詩の引用がタイトルにつけられています。

自分のことを「記憶の一部を削除する手術」を受けることで忘れている彼女(ケイト・ウィンスレット)にショックを受けて、自分も同じ手術を受けて彼女のことを忘れることにした主人公(ジム・キャリー)。
でも、「やっぱやだ!」ってことになり主人公は手術自体に抵抗(?)しはじめます。
結局、抵抗は失敗するんだけど、病院のスタッフの情報漏洩で、彼女も主人公も失った記憶をとりもどす・・・

そんなストーリー。
やっぱり原題のままの方がしっくりきますね。「エターナル・サンシャイン」といってしまうとなにも伝わらないって気がします。

映画自体は、「マルコヴィッチの穴」などでお馴染みのチャーリー・カウフマンによる脚本が抜群で、「ありえない話」なストーリーがかなり自然に描かれています。
さすが!って感じです。

ストーリー的には・・・「記憶」ってのがテーマって気がするかもしれないけど、ボクはそうは思いませんでした。
「記憶」にまつわる部分は、SFチックな切り取り方で、なんのリアリティが感じられないただの「ネタ」って感じ。
それよりも、ポイントだと思ったのはラストシーンにあって・・・

記憶を取り戻した主人公と彼女が、もう一回付き合うかどうかを相互に探りをいれながら話すんですが・・・最初は「やっぱテメーは嫌だ!」ってことで彼女が立ち去ろうとします。
で、主人公が「そうだ、やめとこう」と瞬間思いながらも、次の瞬間には彼女を追いかけていくんですね。
で、「ヤな感じはあるけど、もう一回付き合おう」って話すと、彼女も「ふざけんな!」と瞬間的に反応しながらも、次の瞬間には「じゃ、それで」ってことになるんです。

再度付き合いを始めるかどうかはどうでもいいんですが、この「瞬間の切り替わり」が相互のぶつかり合いの中で双方に起こるってのが・・・「いいなぁ〜〜〜」と(w

映画としては恋愛映画って位置付けなんだと思うんですが、ボクとしては、「恋愛」なんてのはこのラストシーンに導く為の「さしみのつま」に過ぎないって思ってしまうわけです。
表現方法として「恋愛」ってのを使ってるってだけだなと。

瞬間的な心のゆらぎってのは、大抵は振幅が微量って感じがするけど、ここではとても大きくてまったく反対側にぐわっと揺れてるんですよね。

こういうのを映像で(というかストーリーとして)見せられると「はっ」とさせられます。
現実にこういうことがあるかってーと・・・ま、あるとは思うけど頻繁にあるわけじゃないですよね。

例えば・・・年に1回のパリへの旅に行くために成田のゲート前までいきながら、「やっぱやめた」といって、その場でチケット取り直してスリランカに行く・・・みたいな感じというとわかりやすいかも?(w
そういう事象の必要十分条件って、当人が「思考している」ってことと「最後にオモイキッた」ってことですから、客観的には「なにを考えてたんだ?」とワクワクさせられるわけです(本能的な行動では絶対にないわけ)。

こういう映画を観ると、水野晴郎的に「いやぁ〜映画って本当にいいもんですねぇ〜」と言いたくなります。

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