映画三昧 その5 シッコ(2007年 マイケル・ムーア)
1 月 4th, 2009

photo credit: andycarvin
やっぱりマイケル・ムーアのバイタリティはすごいです。はい。
この映画、見るのは2回目です。
前回も今回も、配給会社はなんでこの映画を日本で公開したんだろう?と疑問に思いました。
恐らくは「マイケル・ムーア」というキーワードがそういう判断のすべてだったんだと想像しているんだけど、真相はどうなのかはとても知りたい。
アメリカの医療制度を取り上げているわけですが、映画の中では「カナダ」「イギリス」「フランス」「キューバ」の医療制度との比較が語られています。
もちろん「日本はどうなの」って思うわけですが、それを考え始めると・・・日本の医療制度が中途半端なもので、アメリカ医療制度の問題点と同等のものを持っているってことを考えさせられてしまいます。
アメリカのは、マイケル・ムーアみたいに「良い・悪い」の論点で「悪い」と言ってしまうことができるわけだけど、日本のは中途半端だから「良いも悪いもない」ってことになって、実は「最悪」なんじゃないかと心配になったりしますね。
この映画、一部の医師会で自主的に上映会が行われたりしたらしいけど、医者が問題意識をもつべき問題というよりも、やっぱり政治の問題なはずだからホテルのバーで毎日この映画を流しておくのがいいような気がします(w
この映画でも、政治家としては「リチャード・ニクソン」「ヒラリー・クリントン」「ジョージ・ブッシュ」が出てきますが、ニクソンの肉声の入ったテープの内容は何度聞いてもゾクッとしますね。
個人的には
- 信頼できる医者を見つける努力を早くはじめないといかん(そんなの見つかるんだろうか?不安)
- 病気にならないように、気をつけたい(タバコは止めないけどね!)
- パリに住んでいる友達のYくんが、あのフランスの医療制度を100%受けられているのか心配
- アメリカに住んでいるときに入っていた保険(blue crossって会社だったはず)を人任せにして決めたことを思い出すとブルッとくる
ってなことしか頭に浮かびませんでした・・・ダメだこりゃ・・・w

僕も、この映画、おもしろく見ました。
しかし、彼はアメリカの悪い部分ばかり強調して、その他の国のいい部分だけ取り上げているような気がするね。
フランスの事で言ってしまえば、映画で説明されている社会制度の仕組みは事実だけれども、全体的に見れば必ずしもうまくいっているとは言えないと思う。手厚い社会保障制度をとことん利用して、なるべく働かないようにしている人も多い(僕もか?笑)。小さなお店だと、それが原因で店を閉めなくてはならなかった、なんて話も聞く。
マイケル・ムーアは映画、・メディアのトリックを使ったわけで、その視点から見ると、アメリカだって「ひどい国」というほどではないのではないか?と逆に思える。
まあ、僕の長くアメリカに住んでいた友人に聞くと、確かにクスリも病院もとても高い、という事だ。
Yくんの書いてくれたことは、ボクの記事の論点とはずれてるから、コメントのしようがないんだけど(アメリカ=ダメ、フランス=OKとは言ってない)。。。あえて言うと、その辺はボクは賛成も反対もしないってスタンス。
この映画、問題提起としては成功してるし、その部分にだけは乗っかって、「日本はどうなの?」って考えたいと個人的に思うし、「子供達の将来のためにエコ」とか言ってる嘘っぱちばかりの親達はこういうの見てどう思うんだろと考えたりはします。
そして、記事にも書いたように、配給を決定した人の意図がなんだったのかにもとても興味ある。