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映画三昧 その2 ラスベガスをぶっつぶせ(2008年 ロバート・ルケティック)

12 月 25th, 2008

nyny at night
Creative Commons License photo credit: kashikar

映画三昧第2弾は「ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)」です。

なんという邦題のダサさなんだろう・・・
テリー・ギリアムの「ラスベガスをやっつけろ(1998年 ハンター・S・トンプソンのアレね)」ともかぶるし・・・

ま、タイトルの件はおいといて・・・
この映画のDVDを買うきっかけになったのは、町山智浩さんがラジオで紹介していたことでした。

実際にあった話をベースにしているって意味では前回書いた「ファーゴ」と同じですが、「ラスベガスをぶっつぶせ」はかなり「脚色がはいってる感」が強い仕上がりになっています。

MITの学生5人が、ラスベガスのカジノで「カード・カウンティング」って方法を駆使して荒稼ぎするって話です。
主人公は、この5人のうちの1人で・・・MIT卒業を前にしてハーバードの医学部に合格している・・・けど、学費がなくてこまっているという学生。
若い頃のポール・マッカートニーみたいな顔している役者(ジム・スタージェス)がやってます。
この5人チームを率いているのが、MITの教授(ケビン・スペーシー)。
5人と教授・・・さらにはカジノの不正取締官(ローレンス・フィッシュバーン)がからんで、物語は進行します。

主人公は、チームに入る前に奨学金で学費をゲットしようとするんだけど、競争が激しい中・・・「お前、優秀だけど普通だな。」という理由で失敗。

ハーバードの学費は30万ドルだってんで、この30万稼ぐためにこのチームに入るんだけど、もちろん調子に乗るわけで・・・30万稼いだ後もゲームを続ける。
でも・・・ベタな展開だけど・・・ここでいろいろなことが起こって、ローレンス・フィッシュバーンに捕まった上でどつかれまくるし・・・ケビン・スペーシーとも仲違いしてそれまで稼いだ30万ドルをかっぱらわれる始末。

最後には、金は0になってしまうのですが、ラスベガスでの経験を奨学金審査で話して・・・「お前、普通だな」って評価をひっくりかえして奨学金をゲットしてハーバードにいけることになる・・・という結末。

ストーリーはとってもまとまってるし、映画としてもエンターテイメント性がちゃんとあるので、ただ見ているだけでも結構楽しいです。

ただ、この映画を紹介していた町山さんも言っていたし、Wikipediaにも記述があるように・・・
実際にこの事件を起こしたのは、アジア系アメリカ人の学生チームだったのですが・・・映画ではポール・マッカートニー似のニーチャンが主役で、チームにはそれ以外に白人2人&アジア系2人という構成。
ちまたでは、このことでアジア系のコミュニティから不満の声が出たとか。

でも、チームの一人「ジェフ・マー」って人は、この映画の原作となったベン・メズリックの「ラス・ヴェガスをブッつぶせ!(「カジノは奴らを逃さない!」という邦題もある。原題は「Bringing Down The House」)」の執筆も手伝っているみたいだし、映画の製作にも協力しているみたいです(特典のメイキングに出てくる)。

町山さんは、「アメリカの白人至上主義がまだ根強く・・・」なんて話を力いっぱいしてましたし、文句を言っているアジア系コミュニティの人たちの論理もそういうところにあると思います。
ボクとしては、「映画みたいなもんに、そんなに目くじら立てなくても」って思いはするものの、心の片隅には「やっぱり差別はあるしね」という、実体験からくる・・・「あきらめ」みたいな・・・もしくはシニカルな・・・感情があったりするわけです。

そういう感情は、自分自身としては非常に受け入れがたいものなんだけど・・・日本に住んでて、「アメリカ、すご〜い」みたいな慢性のバカモードにさらされて、自分もそういうのに引っ張られて生活してたりすると「ナカッタ」ことになっちゃってたりしてるわけですね。

「ラスベガスをぶっつぶせ(本当にバカなタイトルだ)」と、その背景にあるちょっとした騒動は、少しだけ「ちゃんとそういう感情を・・・せめて個人的な所だけでも消化する努力はしろ」とボクにいってきているような気がしたのは事実なのでした。

netazo 映画三昧 , ,

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