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ネタ蔵キーワード:ジョエル・コーエン [映画]

映画三昧 その1 ファーゴ(1996年 コーエン兄弟) 
ネタ蔵キーワード:ジョエル・コーエン [映画]

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Creative Commons License photo credit: jwgreen

前に「映画でもなんでも必ず見るべきところがある」と書きました。
ボクは時間がある時には結構映画を見るのですが、「見るべき」と思うところを感じつつも、感じたものをすぐに忘れることが多いのです。
なんだか、もう少し噛み締めたいって前から思っていたので、ここで見た映画について感じた事を書いていってみようと思います。

第一段はコーエン兄弟の「ファーゴ」。

コーエン兄弟というと、コメディな要素を忘れずに、サスペンスや人間ドラマを作り込むという作風ですね。
この「ファーゴ」も例外ではありません。

冒頭は、陽気なカントリーミュージックからスタート。
主人公(ウィリアム・メイシー)が企んだ、誘拐事件がゆっくりと進行していきます。

サスペンスの多くは、いきなり映画の最初の方で「日常」が「非日常」にバチッと切り替わって、そのまま進行していくものがほとんどですね。
もちろん「非日常」こそがエンターテイメント性そのものなわけですから、当然と言えば当然。
でも、「ファーゴ」では、バチッとは切り替わりません。
「非日常」が「日常」をゆっくりと侵食していく感じ。
その「グレーな日常」の中で、コーエン兄弟のちょっとしたジョークが冴え渡るわけです(「非日常」になっちゃってたらおもしろくないジョークも、「グレーな日常」の中でならおもしろい)。

このどっちつかずな「グレー感」がたまらないのです。

主人公に誘拐を依頼される二人組(スティーブ・ブシュミと、ピーター・ストーメア)がいるのですが、実は最初から「非日常」を持ち合わせているのが、そのうちの一人の大男(ピーター・ストーメア)です。
こいつの存在が、「どっちつかずのグレーな日常」が必ず後に「非日常」になると見る側に訴えてくるわけで、「グレー感」の楽しみを裏付けてくれています。

日常と非日常の合間に自分を置く事は、とっても楽しいわけで・・・ボクも自分をそういう状況に置いておきたいと思うわけです。
でも、ピーター・ストーメア的要素がないとただグラグラしてるだけになっちゃう。
このピーター・ストーメア的要素をどう用意するか・・・これが大いなる命題だと「ファーゴ」は教えてくれているような気がします。

「ファーゴ」を見るのは今回で3回目ですが、いつみても「ノースダコタってどんだけ寒いねん!」って思います。
でも、この映画はきっと冬に見るのがバッチリはまるとも思いますよ。

日本では来年4月に「Burn After Reading」が公開されます。
また、コーエン兄弟節が冴え渡ることを期待しているボクなのでありました。

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