とある書籍を通じて「国際日本文化研究センター(大学共同利用機関法人)」という、謎の特別法人が京都にあることを知りました。
「特別法人」って聞くと、最近ではあんまりいいイメージがないのが、税金をちゃんと納めている市民の印象です。
まあ、今日はそんな不確かな印象は脇に置いておいて・・・このサイトにある「在外日本美術データベース」というのが面白かったので紹介します。
ご存知の方もいると思いますが、ボクは仏像を美術として鑑賞するのが昔から好きなのです。
そこで、この「在外日本美術データベース」で見たことのない仏像がないか検索してみました。
(「データベース検索画面」→「分類検索」→「金工・彫刻その他」→「形態」を仏像にして後は空で「検索」)
すると、フェレンツ・ホップ東洋美術館に所蔵されている仏像が31件ヒットします。
まず、フェレンツ・ホップ東洋美術館ですが・・・これ、ハンガリーのブタペストにある美術館です。
1883年にフェレンツ・ホップというオッサンが、東洋美術のコレクションを置いて、休日にそれを楽しむために立てた私邸だったそうです(昔の話ですが、なんとも景気のいい話でゴザイマス)
第二次世界大戦で、日本美術品のコレクションは、その展示セクションごと壊されたそうですが、戦後に復旧されたとのこと。
それにしても、なぜ日本から流出した仏像がこんなにもあるんでしょう?
パリやリヨンに、明治の廃仏毀釈(「神様万歳、仏はいらん」という明治政府主導の運動)から救い出された(といっても安く買い叩かれた)仏像がいっぱいあるのは知っていました。
それと同じ経緯でフェレンツ・ホップ東洋美術館にも仏像があるのかもしれません。
「国際日本文化研究センター」のデータベースの写真が、もうひとつな質なので仏像のディテールまで見ることはできないのですが・・・
それでも、小ぶりな感じでいい具合の仏像が集まっているのがよくわかりますね。
個人的に是非見てみたいのは
- 普賢延命菩薩坐像(厨子入り)
文殊さん単体像は結構見るけど、普賢さん単体はあまり見ない(奈良・東大寺四月堂とかくらい?)。
しかも、普賢さんが乗っている白象・・・頭が4つもありますよ。珍しすぎます・・・ - 妙見菩薩及び両脇侍像(厨子入)
妙見さんは、仏教だけでなく、道教や陰陽道などの信仰が交差して出来上がった菩薩で、形が一定に定まってない(ほんと、いろんな表現がされる)。「妙見菩薩をみつけたらガン見」が仏像マニアのルールなのです。 - 勝軍地蔵菩薩像(厨子入)
地蔵信仰は、死に結びついてて、かなり根強いものがあります。いろんな地蔵さんがいるわけですね(○○地蔵とかよく聞くでしょ)。その中でも勝軍地蔵は初耳。しかも、この写真によると兜をかぶった地蔵さんが馬に乗ってますよね?こんなの本当に見たことない。 - 稲荷明神像(厨子入)
稲荷といえば狐ですが・・・この写真によると・・・弁天さんなのか、十一面観音さんなのか・・・女性の神様が白い狐に乗ってます。
しかも蓮の上・・・蓮の下には雲?・・・謎だ!見たい!
あたりです。
フェレンツ・ホップ東洋美術館の地図は以下のとおり。
いつか必ず行きますよ。




